「Yes」が前提の相談事。

土曜日の今日、いつものように父を訪ねた。

とはいえ、整形外科へは行く必要がなくなったので、

自宅で1時間ほどおしゃべりをして帰ってくるだけ・・・。

 

父は、飲み始めた麻薬系鎮痛剤のおかげで、

まずまず痛みがコントロールできている様子で表情も明るい。

 

けれど、この日ご機嫌だった理由は他にあった。

突然、父が言い出した。

 

父「ほら、例の”たび友”のA子さんとB子さんからLINEが来てな。

去年、俺たちが東京やら名古屋やら・・・相撲観戦に行ったことに感化されて

今年の名古屋場所を見に行くんだそうだ。それで、俺たちも今年も見に行くのか?

もしそうなら一緒に食事でも・・・と、誘ってくれたんだよ♪(←超ウキウキ)」

 

・・・あ?

 

(ちなみに、A子さんとB子さんについては、こちらの過去記事に関係が書いてありますのでよければ↓)

 

norako-hideaway.hatenablog.com

 過去記事読むのがめんどくさい方に簡単に説明させていただくと(笑)

父には、過去に参加した海外旅行ツアーで意気投合した60代と思われる

旅行好きな姉妹の「たび友」なる存在の方たちがいる。

意気投合したツアーのあとにも、2度ほど、

父は姉妹と声かけあって一緒に海外旅行ツアーに参加したり、

LINEのやりとりなどしていた。

 

その姉妹から「名古屋場所に行く」と言われて、うらやましくなっちゃったのか、

姉妹に会いたい気持ちが先走りすぎたのか

なんと驚いたことに、 

 

「たぶん、娘がチケットを買ってくれていると思うので、
ぜひご一緒しましょう!」

 

などと、わたしにとっての壮大な無茶ぶりでしかない返信を送っていた。

(父のLINEのやり取りを見せてもらって、愕然としたわたし)

 

父の性格のわるいところである。見栄っ張りなのだ・・・(汗)

姉妹に会いたいというのもあったと思うけれど、

相手がうらやましくてしょうがないので「行けない」「買ってない」とは

言えなかったのだと思う。そういう性格なのだ。

 

ちなみに姉妹さんのほうが逆に驚いたように、

「え?わたしたちが行くのは〇日なので、
同じ日のチケットじゃないと会えないですけど?」

と冷静に返してたのでちょっと笑ったけど、父はもはや行く気満々だった。

 

父がこんな返信をしたのには理由があって、それは名古屋場所は、

このあたりからでも日帰りで行けないこともない距離ではないから。

実際、昨年も実は日帰りだった。

(まあ、住んでる地域が特定されるとまずいのでそれ以上はゴニョゴニョしておきますが)

 

だから、チケットが手に入るかどうか?のことは深く考えていなくて

「日帰りでも行ける=思い立ったらすぐ行ける」くらいな発想だったのだろう。

 

実は、昨年名古屋場所観戦に行ったことを、

わたしがブログに詳細に書かなかったのには理由がある。

それは、

「とにかく相撲そのものを除くと、ずっと父にイライラさせられて
何一つ”行ってよかった”と思えることがなかったから」だった。

 

もう今更は細かくは書かないけれど、父の横暴さにかなりイライラさせられたし

当然ながら真夏の相撲観戦は暑さが苦手なわたしには高温サウナのようだったし

帰りは帰りで・・・夕方といえどまだ気温35度の中、

タクシーの列に1時間近く並ぶという苦行が待っていて、

父に振り回され続けたことに加えて、猛暑がわたしから寛容さを奪い・・・

疲労困憊なさんざんな1日になったというわけ。 

 

わたしはこのとき、後日父に

「ごめん、私は名古屋場所はもうこれっきりでいいわ。暑いのは耐えられない。」

と言ったほどで、本気で名古屋場所には二度と行かないつもりだった。

 

まあ、当然そんな言葉は覚えてないから、父は今日あんなことを言ったわけで。

 

 

おっと・・・脱線してしまったけれど、話は戻って、今年の名古屋場所の話。

 

まず、

 

そもそもチケットがない。買ってあるわけがない。

 

だから、そのようにハッキリ父に言うと、

 

父「今からはもう買えないのか?売り切れか?」

 

・・・・と、そう来るよね・・・当然。

 

わたしもウソをつくのが苦手なので、「一応調べてみるけど、無理だと思うよ~」

・・・と、スマホでチェックする。

 

とか言いつつ、実は

スマホでチェックしながら時間を稼ぎ

この父のお願いをどう切り抜けるかを考えてたのだけど(笑)

 

こういう話は・・・LINEでされる分には、冷静に考えてから返事ができるのだけど

面と向かっていきなりされると、

もうその場で返事をしなくちゃいけないプレッシャーが大きすぎて逃げたくなる。

そして、実際逃げ場がなかった。

 

「どうか売り切れでありますように」

 

スマホでチケット情報をチェックした。

父に「あ~残念。やっぱり売り切れだったよ」と言うつもりで準備しながら。

 

 

ところがである。

 

なんと、まだ空きがあった!

もちろん、その姉妹が行くという同じ日のチケットが!!!

 

ここでまたさらに悩む。(←父にはまだ言わずに調べてるふりを続けてる)

 

でも、悩んでもしょうがなかった。

 

チケット売り切れだったよ、とウソをつくか?

あきらめてチケットを買うか?

 

という二択しかないわけで。

嘘をついて切り抜けようかと思ったが・・・嘘の苦手な自分には無理だった。

(ウソをついたという後ろめたさをいつまでも引きずってしまうタイプ)

 

嘘をついても、結果は同じだ・・・とも思ったし。

なぜなら、

 

*姉妹はネットが使えるので、売り切れのウソがバレたらやばい。

*ウソついても当日券を買えばいいじゃないか、と食い下がられる可能性

*それも無理なら会って食事するためだけにでも行きたい、と結局言われるだろう

 

・・・と、逃げ場はないと判断したから。

 

父は、行きたいとなったら何が何でも行きたい人。

 

しかも今は・・・

毎日何の楽しみひとつなく、退屈な日々を送っているので、

なおのこと、行きたい欲は高いはず。

その気持ちがわかるだけに・・・・「無理」とは言えない。

こういう情にほだされてしまう自分がすごくイヤ(>_<)

 

 

私「席はまだ残っていたけど、売れ残りだからいい席じゃないよ。
後ろのほうだけどそれでもいい?」

 

父「おお!全然かまわんよ。それでいい!」

 

私「同じ日・・・っていうだけで、A子さんたちとは席の場所はたぶん全然離れてるよ?それでもいい?」

 

父「いいよ、いいよ♪」

 

・・・と、一応重要事項は伝えて了承させ、その場でチケット購入をした・・・。

 

買っちゃったよーーーーーチケット(泣)

 

 

ここまで、ハッキリとは書かなかったけれど、

まあ読んでいる方には伝わっているであろうとおり・・・

 

わたしは行きたくない。

 

正直なところ、まだ父と2人だけで行くならいい。暑いのはイヤだけど。

 

何がイヤって、とにかく「全く知らない姉妹と一緒に食事をすること」

たまらなく憂鬱でもう・・・。

いい人かどうかは問題じゃなく、

「知らない人」なので気疲れするに決まっていること、

そして、何よりも一番怖いのは

 

姉妹と父で勝手に

 

「娘さんも一緒に今度4人でどこか旅行に行きましょうよ!」

 

という話を進められてしまいそうなこと。

 

 

そうすると、姉妹と父・・・この3人がわたしの快い返事を待つ・・・みたいな

最悪の光景が目に浮かんで・・・・もうダメ。

 

日帰りの相撲観戦くらいは、我慢できても、

泊りがけで・・・・手のかかる父だけでなく、よく知らない姉妹にも気を使いながら

旅行するとか、わたしには無理すぎる。

 

でも、父にはそれが最後の旅行になるかもしれないから

自分のユウウツは我慢して・・・願いを叶えてあげるべきなのか・・・???

 

という、良心の呵責に押しつぶされそうだし。

 

考えすぎかもしれない。

けれど、彼らは「たび友」なのだ。そういう話にならないわけがない!

 

 

とりあえずは

 

「ま、まあ・・・暑いですからね。涼しくなってから考えましょう」

 

という、先延ばしでうやむやにする方法以外浮かばないが・・・。

 

 

「絶対に行きたくない誘いから逃げる方法」を本気で検索したいよ・・・(笑)