空気の読めない人。

 趣味と気分転換の一環として、

去年の秋から市民英会話講座に参加している・・・と

以前書きました。

仕事を辞めて、家族以外と会話する機会が激減したし

今後、父の持病が悪化して入退院を繰り返したり介護問題が浮上したときには

完全にそういう問題から切り離された場所は

気持ちをリフレッシュさせるためにも必要だと思うので、

4月の更新もそのまま手続きしようと思っています。

内容は相当難しいので、毎週予習が大変で

楽しむというより疲れ切ってしまうこともしばしばですが

それでも、目的あって参加しているので、なんだかんだと続けています。

ただ、

参加しているメンバーの中には

ちょっと苦手だなーと思う人もちらほらいます。

別に何かイヤな態度を取られるとかそういうことは全然なくて

ただ一方的にわたしが彼らの言動を見てて

「うざいわー」って思っているだけのことなんですけどね(笑)

正直わたしより10も年上のひとがゴロゴロいるので

年配パワーに圧倒されるというか・・・(汗)

そのうちの一人が

「やたら自分のことを話したがるおじさん」

英会話講座なので、毎回講座の最初15分間くらい

スモールトークという、いわゆる軽い雑談の時間があって

「何か話しましょう」って感じで講師が振ってくるのですが

そのときに、200%の確率で毎週同じおじさんが話題を提供します。

早い者勝ちなので

誰かが話を切り出せば、それがその日の話題になるのだけど

そんな大勢(10人)の集まりの中で

みんなに聞かせられる程度の軽い話題って、意外と難しく・・・

わたしは自分から発言したことがありません。

そして、そのほかの人たちも

わりと受け身で、自発的に発言しないのですが

そのおじさんだけは必ず自分の話をしたがるんですね。

大きな声では言えないけれど(ブログで言っちゃうけど)

おじさんの英語は気分だけはどっぷりネイティブなんだけど

根本的に間違ってる発音なので

正直、何言ってるかよくわからないんです。わたしには。

そのレロレロと舌をやたら動かす発音が生理的に無理なので(笑)

ゾワゾワくるんです。

いやもう、むしろカタカナ英語にしようよ?って言いたい。

そのおじさん、先日まで3週間くらい講座をお休みしていたので

個人的にとっても心が平和だったんですが(申し訳ないけど)

先日久しぶりに顔を見せたと思ったら

例のスモールトークの時間にまたしても率先して発言。

そして何を言うかと思ったら

「実は2週間前に母親が亡くなったんです・・・」(もちろん英語)

と言い出すのでびっくり。

突然の告白に、なんとリアクションしてよいか戸惑う私たち他のメンバー

一瞬、ええ?!ってざわついた後、当然シーン・・・。

病気を患っていたわけではなく

突然のことだったそうなので、それはそれでつらいことだったろうなと思います。

でも、でも、

市民英会話講座のスモールトークでそれ言う???

わざわざカタコトの英語で・・・。

講座とは関係のないところで

特に親しい人だけに話せばいい話では・・・?

わたしなんかは

父親が入院したことすら言わなかったぞ。

(だって、やっぱり明るい集まりで入院話は暗くなりがちだから。

相手に”大丈夫?”って言わせるような話は時と相手を選ぶべきという考え。)

その後、おじさんは亡くなった日のこと、自分の母親に対する思いなど

延々語り始めるものだから、みんなさらに何にも言えなくて。

さんざん語ったあと、

「いやだなぁ、みなさんそんなしんみりしないで」

とか言い出す始末。

いやいやいやいや、

あなたがこの空気つくったんでしょー?

って言いたかったです。

”英語でお悔やみの言葉を言う時はこんなフレーズを使うよ”

という講師の切り替えで、なんとかその場の空気は変わりましたが

本当にカンベンしてほしいと思いました。

で、これが先週の出来事。

あれから1週間たった今週、

何事もなく始まるかと思ったら、また例によってこのおじさん、

例によってスモールトークの時間に真っ先に講師に発言。

何を言い出すかと思ったら

「英語で”凹んでる”、ってなんて言ったらいいんですか?」と謎の質問。

その場にいた全員、てっきり「車の凹み」の表現かと思って聞いてたら

そうじゃなかった。

「母親が死んでからずっと気持ちが凹んでる、って言いたいんだけど」

と言い始めたものだから

たぶん、絶対、間違いなく!

私を含めたその場の全員が

「まだその話ひっぱる?!」

って、絶句したはず。

そんなことは、辞書で調べればそれらしいフレーズはわかるはずのことなので

わざわざスモールトークの場で講師に質問するってことは

またその話の続きをしたかったんだろうな・・・と

本当にゾっとしました。

幸い、講師がすぐに話題を転換してくれたので

今回の彼の「続・母親の死」の話は最小限で防ぐことができましたが・・・。

こういう人はきっと、どこにでも一人や二人はいるんだろうなぁ・・・。

十分すぎるほど大人なのだから、

周囲を困惑させてるって、気づいてもよさそうなものだけど・・・

その周囲のほうが「ああ、この人はこういう人だから」

ってあきらめて、容認しちゃっているから気づかないのかもしれませんね。