たいていのことは自分次第。

つい最近のことだけど、ずっと通っている英会話スクールのスタッフさんから

講師になりませんかという、ありがたいお話をいただいた。

 

実を言うと、お誘いを受けたのはこれが2回目だ。

1年前にも誘われている。でもそのときはもっと軽いノリで

「NORAKOさんにはぜひ講師やってほしいんですよね~~」という程度だった。

今回は「ちょっとお話が」と改まった感じで、

レッスン後に別室に案内されて・・・のことだった。

 

わたしの英語力なんて、人に教えられるようなレベルじゃない!

と、ひたすら恐縮するばかりなのだけど

担任のネイティブ講師も「彼女は大丈夫」と推薦してくれているそうで

ほんとに・・・いやはや優しいスタッフさんばかりでありがたくて泣けてくる。

 

ただ、「ぜひ」とはいっても、彼女たちが採用するわけではなくて、

本部の人事担当のほうへ「推薦」するので、採用試験を受けませんか?・・・と

そういうお話だった。

(なので仮に受けても落とされる可能性は十分にある笑)

 

結論から言うと、「わたしなんてムリですムリです~」と丁重にお断りした。

実は講師になると、週1回のネイティブレッスンがタダで受けられるそうで、

お金を稼ぎながらレッスンまで受けられる・・・

しかも、この歳で自分の大好きなことを仕事にできる・・・という、

本当にわたしにとっては夢みたいな話ではあるのだけど

残念ながらやはり無理だと思った。

 

自分にできる自信がない・・・というのもあるけれど、

それよりもやっぱり一番のネックは夫だ・・・。

夫のことをを考えると「無理」という結論以外出てこない。

 

英語講師って、たいていどこでもそうだけど、

基本的に「午後から夜までのシフト勤務」である。

 

主婦にはなかなかにきつい時間帯なのだ。よほど家族からの理解がないとできない。

夜帰宅しても、妻が仕事で家にいない・・・

ひとりで作り置きの夕飯を食べる。

「この仕事がしたいから夕飯は一人でお願いします」なんてちょっと言えない。

 

わたしが英語の勉強をしていることをすごく応援してくれているとか

理解があるとか・・・そういう夫だったらまた違ったかもしれない。

でも夫は、全く興味がないのでね・・・。

 

でもそんなふうに考えると、まるで自分のやりたいことを

夫のために我慢している・・・そういうふうには考えないようにしている。

 

〇〇のせいで、これができない、

・・・と、周囲の誰かや環境のせいにする生き方がすごく嫌いなのだ。

与えられた環境の中で、自分なりに試行錯誤するしかないのだから。

 

それに

人生って、たいていのことは自分が選んで決断して今があるわけで

そこを忘れちゃだめだと思う。

選択肢が数ある中で、何かを変化させる選択をしているのはもちろん自分だし、

また環境を変えない選択をしているのは自分なのだ。

それなのに、自分以外の何かのせいで

思った通りにならないかのように言うのは美しくない。

 

自分が本当にその仕事をやりたかったら、

夫にしっかり説明して、チャレンジすることを選べばいいだけ。

それを選ばずに平穏に楽に生きることを選んでいるのは、わたしだから

これはこれでいいのだ。うん。

 

こんなお話をいただけるくらいに、

自分の努力を積み重ねることができたんだなーという、

それだけでわたしは十分幸せだ。