なんだかんだと、11月の九州場所が近づいてきた。
・・・といっても、まだ先だけど(どっち?)
昨日、父のところへ行ってきた。
月曜日に一緒に病院へ行ったばかりなので
1週間も経たないうちに会いに行く必要は全然ないのだけど
来週の週末は自分の都合が悪いので
「今週のうちに行っておこうかな」という、まあ計算してのこと。
(基本的に2週間に1度訪ねることにしているし)
といっても、数日前に話したばかりなので
特に話題もないし・・・・・
「福岡はどこか行きたいところある?」
と、1泊で行く予定の九州場所の「翌日観光」について
意見を聞いてみた。
すると最初に返ってきた言葉は
「そうだなぁ。長崎に行きたいところがあるんだが・・・」
ときた。
ながさきぃ~~~?!
と思わずわたし。
九州に疎いわたしでも、
福岡と長崎がかなり離れていることくらいはわかる。
1泊2日の「1日目」ならなんとかなっても、
2日目・・・・しかも、帰りの新幹線の指定席をすでに確保している
時間の制約のある中での
「福岡⇔長崎・半日ツアー」は、いくらなんでも弾丸すぎる。
というか、現実ムリムリムリムリ。
やんわりと「それはちょっと無理だわ」と却下すると、
父はあれこれといくつか行きたい場所の候補を出した最後に
「そういえば、九州国立博物館はいま何か特別展やってるか?」
ときた。
その場でスマホで調べてみると、
戦国時代~江戸あたりの日本美術の展示があることがわかったので
それを父に説明すると・・・
「ほぉぉ~~。それは面白そうだなぁ。
見たいねぇ。」
と身を乗り出してきた。
大宰府天満宮など、有名どころの観光地でも行っておく?な話とは
あきらかに目の輝きから違う。
ああ・・・これは決定ですね・・・・。
わたしの頭をよぎったのは、
9月場所を見に行ったときの、国立博物館の悪夢。
9月場所1泊旅行に行った時の話は
過去記事にさんざん書いたけれど
実は旅行中のとんでもエピソードがあまりに多かったため
あまり話が長引いても・・・と思い、大幅カットしたのが「博物館」でのエピソード。
その日は、当時開催していた東京国立科学館での「深海展」と
東京国立博物館の東洋館で開催していた
「アジアの美術展(正式名称は忘れました)」をはしごした。
父は国内外、あちこちの有名な博物館や美術館に足を運んでいたことは知っていた。
後期高齢者とは思えない行動力で
ネットで博物館の特別展情報を調べては出かけていくのだ。
けれど、実のところ「リタイア生活で暇を持て余しているから行く」のが
理由だとばかり思っていた。
が、そうではなかった。
父はガチな博物館&美術館マニアなんだと知ったのは
この、9月に一緒に国立博物館へ行ったときだったのだ。
父は、フロアに展示されている展示物の一つ一つの前でいちいち足を止め、
ひとつの展示について5分は見入る人だった・・・。
わたしも、こういう展示物を見るのは割と好きなほうだけれど
芸術に精通している人間ではないので、一通りサラ~っと見て、
「お、これ面白いな」というところだけで足を止める「にわか」タイプ。
1フロアにつき、せいぜい15分もあれば事足りる。
しかし、父がそれにかける時間は想定していた以上だった。
父がひとつひとつの展示の前で5分ずつ足を止めていることに
入館して30分で気が付いた時、
「こ、これはやばいかも」・・・・ってなった。
ちなみに、過去に何度か父と一緒に博物館やら美術館に行ったことのある兄に
この日の父のことを愚痴ったところ
「ああそれ、いつもだよ。
本当の博物館好きってそうなんだよ。(作品の前から)動かないんだよ。」
と、冷静に言われて”先に言っておいてよぉぉ~~”ってなったわたし。
旅行記を記事にしたときにも書いたけれど、
わたしは父の体力を気遣って、父の荷物もわたしが一人で持って移動していたので
(↓父の荷物+自分の荷物。これにさらに
自分の財布等を入れるポーチを肩掛けしてたから、完全に”じゃんけんで負けた人”みたいだった。)
重たくて重たくて・・・・。
父が1フロアを見終わるのを、まともに待っていたら
自分の足腰が持たなくなる・・・と気が付いたので、
途中からは、さっさと見終わったら、フロアの片隅にある長椅子で
父が満足するのを、ひたすらぼーっと待っていたほど(笑)
12:30に東京クルーズの予約を入れていたので
12:00には上野を出なければいけなかった。
なので、お昼間近になって仕方なく
「お父さん、もう行かないといけないから」
と声をかけ、後ろ髪引かれている父を博物館から連れ出した・・・。
結果的に3時間博物館に滞在していて、見学したのは
科学博物館の「深海展」と、博物館の「東洋館」B1~2Fだけだった。
(もちろん、どちらも混雑しておらずガラガラ)
「東京の博物館は本当におもしろかったなぁ。
でも時間が全然足らなかったから、全部見られなかったのが残念だったなあ」
とわたしに同意を求めてきた。
いや、3時間もあったし・・・・・。
あのときと同じことが、また福岡で繰り返されると想像すると
ちょっと目の前がクラクラっと・・・・・きた。
半日でどこへ行けるかなあ?
観光タクシーでも借りようかな~などと考えていたけれど
博物館へ行くなら、ほかの選択肢はほぼ消える。
近隣の大宰府天満宮へ行くくらいの時間しか残っていないだろう。
まあ、それでもいいか・・・。
自らの意思で父と旅行に行く、ということは
どんなわがままを言われようとも、腹を立てない、っていうこと。
何が起きても、何言われても
たぶん、驚かないし対処するよ。
でも、ブログに書くけどねヽ(≧∀≦)ノ