久しぶりに毒を吐くぞ。

 

木曜日に、再び整形外科で注射と点滴を施してもらい、なんとか激痛から脱した父。

 

本人いわく、その日の夜は痛みを忘れて眠ることができて、

翌日の金曜日も1日概ね痛みは軽く済んでいたそう。

 

実は父が整形外科で打ってもらっている注射はトリガーポイント注射と言われる

いわゆるブロック注射。(診療明細で確認した)

わたしも腰を手術する前には2度ほど腰に打ってもらったことがある。

あれは泣いた。腰に針が深く刺さると同時に自然と涙が出る激痛注射だった・・・。

 

 

このトリガーポイント注射のことを、ネットで調べてみたら

実はガンの疼痛にも使われるのだという。

おそらくガンの痛みには、もっと強い薬剤を使うんじゃないかなと思うけどね。
(整形外科の先生はあくまでも背中のひどい神経痛ということで処方してくれている)

 

ともかく、トリガーポイント注射が父の背中の痛みに一定の効果があることは

確認できている状態なので

痛みの原因が背中の捻挫であろうとガン起因であろうと

当面はこれで痛みをコントロールできればOKということにした。

 

そういうふうにシンプルに受け止めることにしたのも、昨日の記事のような

気持ちの切替につながっている。

「治せるものじゃないのだから、痛みが抑えられればいいのだ」って。

 

 

とにかく「ああだったらこうだったら」と考えるのはやめたので

目の前にある「現実」のことだけに集中しようと思っているのだけど、

今の問題は、「注射は何日くらい効果が持続するのか?」ということ。

 

こういう効果の持続期間は、個人個人で全く違うはずなので、

1日1日と様子を見て測る以外に方法がない。

 

効果の持続期間を気がかりにしている理由は、

実は例の父と兄弟との一泊旅行は再来週の月曜日に行くことに決まっているから。

そのときに痛みが出ないようにしないといけないなあ・・・と、

今の心配はそこなのである。

 

もちろん、木曜日に打った注射がそこまで痛みを抑えるわけはないので、

 

こういう状況になると、

「旅行の前日に注射を打ってもらえば旅行中痛みが確実に軽減されて安心なのでは?」

・・・と、思えてくる。

が、

兄弟が決めた旅行の日程は運悪く「月・火」での2泊3日・・・!

つまり、前日は日曜日になってしまうので、病院は休みだから注射が打てない。

注射は旅行の2日前(土曜日)に打ってもらうしかないことに・・・。

 

うーん・・・。

注射から3日目&4日目・・・の旅行かあ・・・。

3日目は大丈夫そうだけど、4日目どうだろう???

・・・と、非常に心配である。

 

わたしには木曜日の朝の衝撃的な光景と、

痛みで動けないから病院に行くことすらイヤだと言った

父の姿が目に焼き付いているので

旅行先であのひどい状態になったら、間違いなく観光どころじゃなくなる・・・と

気がかりで仕方がない。

 

 

そこで、兄弟に事情を話して「できれば日程を変更できないか」と聞いてみた。

 

すると、すでに仕事を辞めて毎日が日曜日の兄は問題なくOKだったが

弟のほうが・・・

 

「あ、僕は無理っすね。」

 

と瞬殺してきた。

 

 

 

なんなんだこいつは?

 

 

 

久々にカッチーーーーーーンときたぞ。

もちろん、弟には仕事があることは理解している。

でも、でもさ・・・言い方ってものが・・・・・ない?

 

もちろん、背中の痛みはひょっとしたらガンの痛みかもしれない・・・

というところは説明していないけれど

(※進行しているということを話していないだけで、兄弟二人とも肺にガンがあることは知っている)

 

父が背中の痛みに苦しんでいて、

父本人が「旅行までに痛みが取れるといいが」と

自分の体の状態を不安に感じている状況。

わたしは父は旅行の話に飛び上がって喜ぶかと思っていたが

実際はちょっと微妙なリアクションで・・・

それは自分の身体が旅行を楽しめる状態なのか?という

不安から来ているものだとすぐにわかった。

 

それでも本人の「行きたい」という気持ちは強く、

キャンセルしたくない、行きたい、でもこんなに痛くて大丈夫なのか?と

父親なりに葛藤しているのが見てわかる。

 

時期を見計らってどんどん良くなる年齢でも、また病気でもないわけで

むしろじわじわ目に見えない速度で確実に父は老いて行ってる。

安易な先延ばしで状況が改善するとは言えず、なんなら今が最良で、1か月後には

もっとしんどくなってい可能性だってある。

 

だから、できれば今行かせてやりたい。

 

父を憂鬱にさせているその痛みは、注射を打てば一時的に緩和できる。

だったら、なんとか旅行は前日に病院で治療を受けられる火曜日以降の日程に

変更できないだろうか?

・・・というようなことを、

「父に良かれと思って」さんざん考えた上でのわたしの兄弟への提案だったのだが

 

 

無理っす

 

の軽い一言でかき消されるとね。

 

 

 

あーそうですか。じゃあいいです。

 

って棒読みの返事をしたくなるよね。(←実際した・笑)

 

こんなことでカリカリするわたしの心が狭いのかな?

 

でも・・・誰のための旅行なんだ?って言いたくなるよ。

 

 

 

そして同時に思った。

そもそも・・・離れて暮らす兄弟は・・・親を日々目の当たりにしなくてもいい兄弟は

わたしのように、痛みをどうしようか?とか

どのタイミングで医者に連れて以降か?とか

今頃、痛みに唸ったりしてないだろうか、

様子を見に行ったほうがいいだろうか?、とか

 

きっと、そんなふうに考えることもないんだろうなあ・・・・と。

 

だって、遠く離れていたら、見たくない現実は見なくてもいいんだもの。

離れた兄弟姉妹は楽だよね。

 

問題が起きても、介護責任者になってる別の兄弟が

自動的に対処してくれるわけだしね。

親が体調不良になったって、近くにいる兄弟姉妹が

いつでも迅速に対応してくれるものね。

 

 

しょうがない。

土曜日に注射に連れて行き、旅行から帰ってくるまで効果が続くことを祈るのみ。

 

 

でもね・・・・つくづく兄弟との温度差を感じる今日この頃。

父のことを、毎日事細かに連絡していたら、温度差は埋まるのだろうか?

 

どうしてもそうは思えない。

一番近くで、父の世話をすることがどれほどに精神的ダメージが来るか?

言葉だけでは絶対に絶対に伝わらないもの。

 

事実、GWの序盤に父がひどいじんましんで大変だった・・・ということを

兄弟に話したときも

 

「ご苦労様」

 

の一言だったしね。

 

先日の木曜日のひどい状態だった父を整形に連れて行った報告をして

「かなりひどいので、もし良くならなかったら旅行は無理かも」と言ったときも

二人とも

 

「了解です」

 

の一言だったしね。

 

兄弟からの、こういう反応が

わたしをどんどん貝にして、

「こんなことならいっそ何も言わないほうがずっとマシ」・・・という

他人から見たら妙に意固地に見えるかもしれない自分にしちゃってる気がする。

 

親と同居している兄弟姉妹や、

親の近くに住んでいる兄弟姉妹に介護役を任せている人は

彼らから連絡がない=現状維持で落ち着いた暮らしをしている

なんて思っちゃダメですよ。

 

それ、全部の人が・・・とは言わないけれど、わたしを含めて何割か・・・は

「言ったって何かしてくれるわけじゃないから意味がない」

と離れた兄弟姉妹を戦力外として、あきらめてるだけだから。

話していると、親の負担が自分ひとりに集中している現実を思い知らされて、

むなしくなるだけだから。

 

うちの場合、離れた兄弟が男だからかもしれないけれど、

「何かあれば言ってくるだろう」

という、常にわたしからの報告待ちスタイルで

これまでだって、1度たりとも

「お父さんの具合どう?」

向こうから様子を尋ねてきたことはない。

 

つまり、わたしは毎日父のことが頭から離れないというのに、

兄弟側から連絡が来ることは一切ない。

1か月でも2か月でも。

これも、興味のなさの表れなんだろうなあ・・・と、ガックリくる。

 

 

ほんと。

1か月でいいから、

 

 

1度わたしの役目を代わりにやってみろーーー!

 

 

って叫びたいわ。