また父が入院しました。
昨日の午後3時半ごろ。
英会話レッスンから帰宅してホっと一息ついたのが3:20ごろ。
イスに座ってわずか10分後のことでした。
父からLINEが入り、
「昨日から風邪温を引いかなたて385分熱があり体が」
と。(↑原文まま)
文章をちゃんと入力できていないままに送信しているあたり、これはしんどそうだなと
返信ではなく、折り返し電話をかけるわたし。
ところが
私「熱があるの?今からいくから、病院で診てもらおう」
父「うーん・・・・。いや、いいわ。寝ていれば治るだろう」
ほんっとうにこういうところが困りもの。
”寝ていれば治る”と思う程度のことなら連絡してこなければいいのです。
(冷たいと思われるかもですが)
わたしのブログを以前から読んでいてくださる方ならたぶんご存知のとおり、
父は肺が悪いので、ちょっとした風邪がすぐに肺炎につながることが多々あり、
決して軽く見てはいけないのですが、本人がそのことをあまり自覚していません。
私「でもだるいんでしょう?週末になったら病院やってないし、今なら午後の診察に間に合うから、〇〇先生のところに行こう。今から迎えに行くからね?
支度して待ってて。いい?わかった?」
と、半ば強引に診察行くことを言い渡して、すぐに実家に向かいました。
実家でわたしの到着を待っていた父は、どこかもうボケ老人のような表情で、
1歳児のように小さな歩幅でゆっくりゆっくり、ヨボヨボ歩くことしかできていない。
これは前回入院したときとほとんど同じ状態。
一瞬、認知症になってしまったのか?と別の意味で不安になる。
大丈夫、熱のせいだ。これは熱のせい・・・!と自分に言い聞かせる。
norako-hideaway.hatenablog.com
かかりつけ医に行くと、親子連れを中心に予約患者でかなり混雑していましたが
(急きょ受診したので、こちらは当然予約なんてしていない)
前回インフルエンザになったときと同様に看護師さんが待合室までやってきて、
父の酸素を測りました。座り位置からその数値をのぞき込むことがちょっとできなかっ
たのですが、しばらく待つともう一度看護師さんがやってきて、
混雑しているにもかかわらず、
「すぐにお呼びできると思うので、こちらの部屋でお待ちいただけますか?」と
別室へと誘導してくれる。
もうこの呼びかけだけで、
(ああ・・・前回と同じだ。入院が必要な状態だから順番飛ばしてくれるんだ)
と、察知したわたし。
先生は、もともとは10年以上お世話になっている総合病院の呼吸器科の部長さん
だった方。物腰は優しく、いつも時間をかけてわかりやすい説明をしてくれる方。
その先生がほかの予約患者さんを飛ばして
「〇〇さん、数値がずいぶんと悪いんだけど、息苦しいんじゃないですか?」
と、別室で待機する父のところにやってきて、声をかけてくれた。
父「息苦しくないです。」
これは一体何の抵抗なんだか?と、いつも思う。
過去記事を読み返してみたら、前回もこれとほとんど同じやり取りをしていたことを
思い出し、改めて今、父の強情さにあきれ返っている。
norako-hideaway.hatenablog.com
前回もそうだったし、今回もたぶんそうなのだけど
父は「入院」を宣告されるのを是が非でも避けたいがために、こういうときにいつも
実際の症状よりも「過少申告」する悪い癖があるのだ。
まあ、病院が嫌いな人(好きな人はいるまい)はみな同じかもしれないけれど
過少申告したからといって、病気が早く良くなるわけはないわけで・・・
治りたいのだったらむしろきちんと伝えるべきなのに、とこういうところはイライラ
してしまう。
先生「でもね、〇〇さん。酸素が80しかないよ。これは相当つらいと思うし
酸素吸入が必要な状態だから入院して治したほうがいいと思いますよ?」
80と聞いてのけぞってしまった。
以前も書きましたが知らない方のために書くと・・・・
健康な人の場合で、血中酸素濃度は95~99あるのが普通と言われています。
体調の悪い人、肺に持病をかかえている人でも90~94くらい。
そして、安静時に90を下回ると酸素吸入が必要or入院必要と判断されます。
しかし父は、それを聞いて大きく首を横に振り
「いや、大丈夫です。いつもは90くらいは数値があるので」
と訳の分からない言い訳をして入院を拒否。
”いつもは90くらいある”のは当たり前で、体調が悪いから数値が低い、
数値が低いからむしろ入院して早めに体を楽にしてあげましょう、と
先生は言ってくれているのに。
その後、いったん先生が席を外したところで、やんわりとわたしからも入院を勧めると
そこでもやはり
父「病院はイヤだ。入院しなくても家で寝ていればそのうち治るだろう」
とそれ以上強く言うとキレそうな、と思うような表情で拒否。
医師から入院を勧められている状況を頑なに振り切って家で寝て治すとして、
(そもそも酸素が必要なのだから治ることは絶対にない)
その”寝ていれば治る”間に身の回りの世話をするのは一体誰なのだ?
と、そこのところには決して考えの及ばない父。
さてどうやって説得しようかな・・・と、迷っていると先生が戻ってきました。
先生「〇〇さん、今血液検査の結果が出ましたけど、これは数字がかなり悪いです。
完全に肺炎です。入院しましょう。」
と、今度はきっぱりと入院を勧告する先生。ところが
父「でも月曜日に(入院することになる総合病院で)定期検診の予約が入っているし、
そのときまで家で様子を見てもいいのでは?」
などとさらに抵抗する父。
しかし、次の先生の言葉が父の抵抗をあきらめさせました。
先生「来週の月曜日までなんて待てない状態ですよ。すぐに入院が必要です。」
こうして、父は今年2度目の入院をすることになりました。
(つづく)