父とわたしの喜怒哀楽★東京旅行(その2)

さて、やっと国技館へとたどり着きました。

両国駅の壁には、元横綱武蔵丸横綱白鳳の立派な肖像画が掲げられており、

駅に降り立った瞬間から、相撲ムードにあふれていました。

もう父は喜びを隠しきれない、欲しかったおもちゃを手に入れて

早く遊びたくて我慢できない子供のように

顔に満面の笑みをたたえながら、ここでもまたいろんな角度から写真を撮りまくって

なかなか駅から出られません。

目の前に国技館が待っているのに。

「お父さん、お父さん、わかったから。

ちょっと落ち着こうね(笑)

ここで張り切らなくても、国技館でいっぱい写真撮るとこあるから!」

と、ハイテンションになった父をと落ち着かせるように声をかけ

「とにかく、まずは国技館に行こう。もうすぐそこだから!」と、

やんわりと前進することを促すわたしと兄。

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駅を出た瞬間に目に飛び込んでくる、色鮮やかな登り旗の数々。

これを見たら、わたしでも自然と気持ちが高まってきました。

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国技館についたのは午後12時半ごろだったと思いますが

すでに入り口まで続く沿道は

国技館の外で力士の会場入りを待つ人だかりと、

国技館へ入っていく観客とで、大賑わい。

人の波をすり抜けながら歩くほどの状態になっていました。

そして、台風19号が通過した日には、

登り旗も強風のため掲げられなかったそうなので、

この風になびく登り旗の景色を見られる晴天に恵まれたことは

本当によかったです。

駅から国技館のゲートを通り抜けるまでの間も、

父にとっての「撮影スポット」がそこら中にあったようで

ここでも、靖国神社のときと同様になかなか前へ進めず

10分くらいはかかりましたね(スタスタ歩けば3分で行けるはず)

今回は、先行抽選での当選確率を上げたかったので2階イス席にしましたが

2階といっても前から3列目の席だったので、

思っていた以上に土俵は近く、またお相撲さん自体が大きいので

「2階からだと豆粒サイズでよくわからない」というようなことはなく、

十分に動きも熱気が伝わってきました。

幕内力士の取り組みは午後4時ごろから始まるわけですが

わたしたちが国技館入りしたのは午後12:30ごろ。

「そんなに早く来てどうするの?」と、思われそうですが

国技館って、テレビに映る取組みは幕内のみなので、夕方からしかやってないイメージですが

若手力士の取組は朝8時から始まっているそうで

ほぼ1日中ずーっと土俵が空になることはありません。

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観客こそ、まだまばらですが、ついつい見入ってしまいました。

この時間帯、時おり声援は飛ぶものの会場は静かな状態なので

シーンと静まり返った中で

力士同士のパーン、パーンとぶつかり合う音が2階まで響いてきて

なんだかいつまでもその音を聞いていたい気分になるのです。

そんなこんなで時間が経つのはあっというま。

午後2時ごろから、幕内力士たちが国技館へ歩いて入場してくるということで

わたしたちもそそくさと、通路へ”入り待ち”に出動です。

一度に力士たちがわんさか来るわけではなくて、かなり時間差で

ポツリポツリ・・・と国技館入りされるので、

見たかったのに見逃した力士もいましたが、

知っている力士をたくさん間近で見ることができました。

ちなみに、歩いて国技館会場に入るのは関脇以下の力士だけで

大関以上の力士は車で直接地下の駐車場から入るので見ることはできないそうです。

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左:琴奨菊関 右:勢関

琴奨菊関も以前は車で国技館入りしていたんですよね・・・(切ない)

勢関は本当に男前で、浴衣が素敵でもう・・・・惚れ惚れ(笑)

(この白い浴衣の背中に黒字で大きく「勢」の文字が書かれていて後ろ姿が最高に粋でした!)

わたしは有名力士しか知らないライトファンですが

父は本当に詳しいものだから、

遠くから幕内力士が入場してくるたびに

「あ!〇〇がきた!〇〇がきた!」と、

素早く認識して、わたしに教えてくれるのです。

いや、本当に詳しくてびっくり。

わたしなんて、恥ずかしながら初めて名前を知る幕内力士が多かったのに

父は全部知り作りていて、

彼がどんな力士なのか、どんな相撲を取るのかなど、

わたしに逐一力士の説明をしてくれるのです。

(毎場所、すべての幕内取組みをTV観戦しているのだから当然ですね)

正直、ここまでコアなファンだったのか・・・!と驚きでした。

そしてもちろんここでもはしゃぎまくりで、写真撮りまくり。

そして通り過ぎる瞬間には、思わず

「〇〇関!がんばって!応援してますよ!」

ってお相撲さんに向かって大きな声を上げるほど。

そして午後2時半近くになると

十両の取組みが見たい!」と、父が言うので

再び、そそくさと館内へ・・・・。

ね?なかなか忙しいです(笑)

父が十両の取組を見たがったのは、

幕内から落ちてしまったお気に入り力士たちの様子を見たい、

これから上がってくる有望力士を見たい・・・と、そういう理由だったそうです。

十両の取組を見ている間もずっと饒舌に相撲トークは止まりません。

そうして、昼過ぎに国技館入りしてからも

退屈している暇はなく、あっという間に時間が過ぎて

とうとう待ちに待った幕内力士たちの登場となりました。

~まだ続くよ~