庭師さんについて。

前記事の「庭の困りごと」に関連した話で・・・

長年ずっとモヤモヤしていることを書きたい。

 

家を建ててからちょうど20年くらいになるのだけど、

最初の頃は、自分の腰も元気だったし、まだ仕事もしていないお気楽身分だったので

ガーデニングにいそしみ、庭には芝生を敷き詰め、

あちこちにたくさんの木を植えた。

 

(もちろん、今はすべて全力で後悔している)

 

我が家の土地は、もともとが畑だったようで・・・それはそれはいい「黒土」で

庭木も花もとても生育が良く、特に庭木なんてグングン育った。

どれもこれも、想定の倍くらいの速さで倍くらいの大きさに。

ホームセンターで1000円くらいで買ってきた自分より小さなコニファーが

あっという間に2mを超えていった。

 

2~3年経った頃に初めて「剪定」を考える。

最初のうちは、自分で出来たけれど、大きくなってくるとそうもいかない。

植栽を後悔するのは、「自分の手に負えなくなった時」である。

苗を買うときは、「伸びたらその都度自分で切ればいいや」と思っているし

自分の身長の2~3倍になることなんて想像しないもの・・・(泣)

ぶっちゃけ、「大きくなり過ぎた」が理由で伐採した木も何本かある。

 

今から17~8年前になると思うけれど、プロに剪定を頼まねば、と思い

ネットでいろいろ探したが、もうどこに頼んでいいやらわからない。

で、たまたま探し当てたのが

「独立したてで、ひとりで頑張っている若い庭師さん」だった。

そういう人はこれから顧客を増やしたいわけだし、

きっと頑張って庭を仕上げてくれるだろうーーーー!と期待して電話し、依頼した。

 

実際ひとりでやってきて、とても頑張ってくれた。

それから毎年毎年、その庭師さんに剪定をお願いするようになった。

 

が、数年たったころ・・・・彼の頑張りのたまものだと思うけれど

1人、2人・・・と雇うようになり、小さな会社を設立、

法人として剪定を請け負うようになり、規模が少しずつ大きくなっていった。

それはすごく喜ばしいし、会社になったからといって、

剪定が手抜きになるようなことはないし、

他社と比べると良心的な価格だったこともあり、

ずっと依頼し続けていた。

 

けれど、さらに数年たつと、その会社の拠点をかなり遠方に据えてしまった。

我が家から車で1時間以上かかる場所で・・・・

HPを見ると、今はわたしの住んでいるエリアはもう「サービス対象外」となっている。

 

が、彼は自分が独立した当初に頼んでくれたお客さんだけ(つまりわたし含む)は

エリア外の遠方でも、今も依頼を受け続けてくれる・・・というスタンスのようで

今でもお願いすれば来てくれる。

 

剪定料金は手ごろ。遠方でもはやエリア外なのに来てくれる。

・・・ということで、とてもありがたいことばかりだけれど・・・

 

いつしかわたしのほうが勝手に「申し訳なさ」を感じるようになって

なんとなく頼む時に毎回、「遠いのにすいません(ペコペコ)」と頭を下げる感じに

なってしまった。すごく頼みづらいと感じてしまうのだ。

 

本当はこんな遠くまで来たくないだろうなーーーーとか、考えてしまう。

あと、これは最初の頃からずっとなのだけど、

実直に誠実に仕事はしてくれるものの、愛想はないので会話ができない(笑)

だからいつもこちらが緊張を強いられる感じ。

本当は迷惑なんじゃないかな・・・など、よけいなことを考えてしまうので

忙しい時に遠方まで足を運んでもらうのが申し訳なくて、

本来は秋冬が適しているといわれる庭木の剪定を、

あまり混んでいないであろう春にお願いするような気づかいまでしている(←勝手に)

 

そして、今回の・・・・庭木が突然枯れた事件につながり・・・

本当なら、この庭師さんに伐採をお願いしたらいいのだろうけど

この忙しい時期(庭師さんにとって秋冬は最盛期)に頼みづらい・・・の

気持ちがやっぱり先立ってしまい、電話がかけられなかった。

 

そもそも、自分のほうがお客でありながら、もう何年もずーーーっと

「ああ来てもらうの申し訳ないなあ」など遠慮しながら頼んでいたこともあり、

 

これを機に思い切って、ダスキンさんに乗り換えてもいいんじゃないか・・・と

思えてきた。

なんというか、お互いにビジネスライクに気軽に話をしたいのだ。

わたしも「お金を払うのだから」と割り切りたいのだ。サクっと。

 

たぶん・・・・料金はダスキンさんのほうが絶対高いけれど

ラクな気持ちで余計な気づかいとか考えず、

遠慮もせず自分の要望をハッキリ伝えることができるのは、

その庭師さんじゃないなーーと思い、

この先のことを考えても、ここで乗り換えるが正解かな・・・と思った次第。

 

たぶん、今までもずっと「気疲れするからほかに頼みたい」と思っていたのに

その代替先がなかっただけなんだと思う。

 

そんなところで気を遣うことないんじゃない~?と笑われそうだけど

そういう性分なので仕方がないのだ。

 

・・・という、どうでもいいモヤモヤの話でした。