シロアリ対策してますか?

これはGWに入る直前までさかのぼる話なのだけど、

連休に入る前に一度、今年最初の庭の草刈りをしてさっぱりしておこう~と思って

庭で草刈り機をブンブン回していたわたし。

ひととおり、刈り終わったのでヤレヤレと思ってテラス脇の外壁下部についている

外用コンセントからプラグを抜き取ろうとしたときに、

ふと何やら目に飛び込んできた。

それはテラスを這う黒いもの。一瞬アリかと思ったけれどいやに大きい。

よくよく見たらそれはなんと羽アリだった。

 

実は実物を見るのは生まれて初めてだったけれど、

羽アリの特徴みたいなものは、ネットで画像を見ていたことがあって

多少の知識があったので、「これは絶対羽アリ!」とすぐにわかった。

 

そして、同時に頭に浮かんだのは「羽アリがいる=シロアリがいる」という説。

 

で、その羽アリがどこから湧いているのか・・・?たどってみると、

ちょうどコンクリートのテラスと外壁の境目から・・・だった。

そこから次から次へと這い出て、テラスを滑走路のようにしてしばらく歩いた後

次々飛び立っていく。

 

ウジャウジャ密集しているふうでもなく、1匹、また1匹と数えられるレベルの数の

羽アリが整然と出てくる感じだったので、意外とその光景はグロテスクではない。

なので、思ったよりも冷静にその様子を眺めた。

 

なんだかこのくらいの量なら殺虫剤とかでなんとかできそうじゃない?

と、思えなくもない。

そこには、シロアリ業者を呼ぶというめんどくさそうなミッションを

できれば避けたい・・・という気持ちもあった。

・・・ということで白アリ用殺虫剤をネットで検索する。

が、そこで知ったのは「白アリに殺虫剤を使ってはいけない」という

衝撃の事実だった。

 

なんでも、殺虫剤で退治できるのは表面に見えているシロアリ&羽アリだけらしい。

それどころか、殺虫剤のにおいを察知した、奥の方の巣にいるシロアリたちは、

逃げて別の場所に(もっと奥の方とか)別の巣を作るなど、散らばってしまうので

かえって状況を悪化させてしまうのだそう。

どうやら、シロアリについては素人の浅知恵でなんとかしようとせず、

プロに頼った方がいいよ・・・ということだとわかった。

 

そして、ネットであれこれ情報収集して、某有名大手の会社へ電話。

この間、ほんの1時間くらい(笑)

GW直前だったので、早く動かなきゃ~と思っていたので段取りも早かった。

 

シロアリ駆除をどこへ頼むかって、迷うところだ。大変失礼ながら

知らない業者になると、もうどこも「ぼったくり」に見えてきてしまう。

だから、多少金額が高くともサポート体制と料金設定がわかりやすく、

つぶれる可能性が少なく、そして

アフターフォローがしっかりしてそうな大手がいいと思ったので、

特に相見積することもなく、「安心感」で選んだわたし。

 

電話してみると、「GWに入ってしまうので今日の夕方よければいきます!」と

その日のうちに来てくれた。こういうフットワークの良さはありがたい。

 

夕方、担当者さんが時間通りにやってきたので、

羽アリが出現した場所に案内し、証拠として撮っておいた画像を見せると

「あ、ヤマトシロアリの羽アリですね。間違いないです。」と苦笑いされた。

 

この会話のときに、初めて知ったのだけど

羽アリを発見したら、写真や動画を撮っておく、あるいは死骸を回収しておく・・・は

すごく大事らしい。シロアリの種類を特定する目的で・・・ということと

羽アリって、ずーっと発生しつづけるわけではないからだそう。

担当者さんによると、わたしがこの日、羽アリを見つけたことは

「今年1番の幸運ですよ」らしい。・・・というのも

 

「羽アリって、毎日出るわけではなく、発生する季節・気象条件・時間帯も限られているので、条件がそろわないと出てこないんです。家の中で発生する場合はもちろん気づくことができるけれど、こうして外で発生するときは、普通は気づくことができません。そして、羽アリは巣が大きくなりすぎたときに、言ってみれば分家するために出てくるわけなので、毎年出るというわけでもないんですよ。」

 

と、いうことだった。なるほどなあ・・・となった。

事実、この日も担当者さんが訪問したときには羽アリの姿は

もう1匹残らずいなくなっていたし、

この日以降も、毎日テラスを気にしているが、今日までまったく羽アリを見ていない。

つまり、この日に羽アリを見つけなければ

今もシロアリの存在に気づかずにいたということだ。

 

そんな説明を受けた後に、担当さんは狭苦しい床下に潜って、

隅々まで点検してくれた。もうドキドキの瞬間である。

実は何を隠そう、シロアリ対策は新築時に消毒したっきりで

20年何もしていなかったのだから。

 

が、床下から戻ってきた担当者さん、

「床下は異常ないです」と言うではないか。これにはびっくり。

 

結論から言うと・・・・

我が家のシロアリの巣は建物の中ではなく、

建物南側の地面の下にある可能性が高いということだった。

つまり、羽アリは建物の中から出てきたわけではなく、外側のコンクリートを伝って

テラスに出てきた・・・という可能性だ。

もちろん、床下が無事でも、家の壁の中がシロアリにやられている可能性が

絶対ないとは言い切れないけれど、

もし壁の中に巣があるのなら、家の中に羽アリが出てもおかしくない(でもいない)、

まさか壁を壊して中を確認するわけにはいかないので

これ以上は確認しようがなく・・・・

ギリギリ建物の外にシロアリの巣がある可能性が大という結論にいたったわけ。

 

建物に被害がないのなら放置してもいいのでは・・・?となりそうだけど

巣がある可能性が高い場所は、建物のすぐ南側・・・と非常に近いので

今後建物に侵入しないとは言い切れないと言われたこと、

何よりも築20年何もしてこなかったことを考えると、

今後はちゃんとしないとなあ・・・という気持ちが強かったので

これをいい機会として、駆除&予防を兼ねた施工をお願いすることにした。

 

さて、シロアリ駆除の方法になるのだけど・・・色々調べてみたところ、

現在のシロアリ防除って、おそらくどこの業者でも2パターンに限られているらしい。

ひとつが、昔ながらの・・・床下の隅々まで薬剤を散布する方法。

そしてもうひとつが、建物の外側を囲うように

等間隔に「エサ木」を埋め込んでシロアリを誘引し、薬剤を巣に運ばせて、

巣の中のシロアリを全滅させる方法。ベイト工法というらしい。

(↑いわゆる今どきのゴキブリキャップみたいな感じのやり方)

 

床下に明らかな被害が見られる場合は、従来通り薬剤をまく方法になるのだけど

我が家の場合は床下には被害がない・・・・。

なので床下に薬剤をまいてもあまり意味がないかも・・・ということで、

建物の周りにエサ木を埋め込む方法を取ることになった。

これなら、地面の中の巣にも効果があるらしい。

・・・ということで、こんな感じのものをぐるりと建物の周りに埋め込んでくれた。

そんなに大きなものではない。深さも20センチくらいかな?

天板は直径20センチくらいだけど、地中に入っている筒は

内枠部分だけなので直径10センチくらい。

中にシロアリが特に好むというおいしいエサ木が仕込まれている(笑)

で、今後は2か月に1度、担当さんが中身の点検に来てくれて、

このエサ木にシロアリがついていたら、

中身を薬剤にすり替えて巣に持ち帰らせるんだそう。

1契約5年間・・・・なので、これから5年間、

2か月ごとに業者さんが点検に来てくれるというわけ。

途中でエサ木が朽ちたりしたら、ちゃんと新品に入れ替えてくれるそう。

 

保証期間5年・・・ではあるけれど、その間何もなければほったらかし・・・・

とかではなく、ずっと定期的に点検に来てくれるというのは

安心感もあるし、いいやり方だなーと思い納得して契約した。

 

検索ヒットされるとイヤなので名前は伏せてますけど、

実はモップのレンタルで有名なあの会社なのですよ、我が家がお願いした業者さん。

こういうサービスもやってるんですね~知りませんでした。

一部上場企業だし、サービス体制しっかりしていると思ったので信頼して頼みました。

 

それにしても・・・みんなシロアリ対策ってしてるのかなあ?

我が家のように「新築時以来20年ほったらかし」ってことはないのかな(恥)

 

我が家もいわゆる「ベタ基礎」で床下がコンクリートだし、

換気口がなく、代わりにパッキンを使っている家なので

シロアリ被害には遭いにくい・・・と思われてる構造ですが、

担当者さんの話では

「ほんのわずかな隙間でもシロアリは入り込めるので、ベタ基礎だから安心・・・

ではないんですよ」ってことでしたね。

(まあ業者だからそう言うかもだけど、自分で検索して見てもベタ基礎でのシロアリ被害は確認したので信じている)

 

 

そんなわけで・・・築20年の我が家、今年もいろいろありそうですが

大事にしていきたいと思います。