その後どうなったかというと。

通い介護が始まってから約半年。

大小何度目かの父との衝突を起こしたのが約2週間前のことになるけれど

その後どうなったか・・・というと

とりあえず、表面的には何事もなかったかのような平穏さを取り戻した。

 

あくまでもわたしの「我慢」によって。

 

衝突後、2回くらいはほぼ無言で父のもとを訪ねた。でも3回目はないな・・・と

はじめから思っていた。

それ以上「無言」を続けると、今度は父が新たな逆ギレを起こして

「お前は何か気に入らんことでもあるのか!」

・・・と、怒鳴り出すのが明らかだったから。

 

そんなわけで、3度目に尋ねたときは、二言三言・・・笑顔も作って父と話した。

あ、ちなみにその「3度目」は、

わたしにとって苦痛になっていた「土曜日」だったのだけど、

さすがに長居するだけの気持ちの余裕はなかったので

先週末の土曜日は「今日はちょっと用事があるから」と10分ほど滞在しただけで

帰って来た。

たったそれだけのことなのに、「がんばったわ、わたし」と思った。

 

この後、ちょっとした出来事があった。

それは父が先週末LINEで

「整形外科に行ってきたよ。捻挫だと言われて注射を打ってもらった。

痛みがかなり楽になったよ」

と送ってきたのだ。

 

「捻挫」というのは、父が何か月も前から訴えていた「謎の背中の痛み」のこと。

 

え?そうなの?痛みがなくなってよかったねえ!

 

・・・・と、本当は喜んであげるべきところなのだろうけど、

このときのわたしは、心が狭い人状態だったので

LINEを見て思わずイラっとしてしまった。

 

なぜイラっとしたかというと・・・

それは、明らかに同情を引くための「弱々しいアピール」にしか見えなかったから。

前のブログでも、書いていた通りのパターンになったな、と思った。

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私の気を引くための、「実はこんなにつらかったんだよアピール」だと思った。 

 

冷たい娘だと思われるかもだけど

そもそも、背中の痛みに関しては、

父が顔を見るたびにしつこく痛みを訴えるので、わたしはこれまでに5~6回は

「そんなにつらいなら整形外科に行ったら?連れていくよ?」

と何度も何度も、病院へ連れていこうとしていたのだ。整体のほうがいいのかも?と

近隣の整体についても調べて勧めてみたこともあった。

 

けれど父が

「いや、そこまでは必要ない」

「整形外科じゃない(もっと深刻な病のせいだ)と思うから」

といって、わたしの申し出を毎回毎回、拒絶していたのだ。

 

それを、わたしがそっけない態度を取り始めたこのタイミングに、

自分でタクシーを呼んでわざわざ病院に行くっていうのがもう・・・。

それは

「痛くてつらかったけど、お前は機嫌が悪そうで頼みづらかったから
なんとか自分でタクシー呼んで病院行ってきたよ」

というアピール以外には受け取れなかったのだ。

心狭いけど今までの経緯を考えるとどうしても。

(しかもわざわざ病院へ行ったことをLINEで知らせてくるところとかもう・・・)

 

このLINEを受け取った後に、父を訪ねたときには

「今日も、もう一度診察に行ってくる」

と言われたのだけど、わたしはそれを聞かされても、どうしても

 

「じゃあ今日はわたしが乗せていこうか?」

という、優しい一言はどうしてもどうしても言えなかった。

こういうことに、罪悪感を感じることをやめないと、と思ったのもあるけれど

それよりもやっぱり、そのときはまだ

病院の行き帰り、待ち時間・・・父と長い時間過ごすことが苦しいと感じたせい。

 

前回も、自分でタクシー呼んで行ってきたわけだし、

障害者手帳のおかげで、市からタクシー券ももらっていることだし、

わたしが連れて行ってあげる必要ないんじゃない?行かなくていいよ。

・・・と、自分に言い聞かせて。

 

 わたしは父との関係の中でいろいろ積みかさなりすぎて、

頑なになってしまっているかもしれないけれど、今はもう

いかに自分が自分の心を乱さずに過ごせるか?を中心に考えないといけないな・・・と

思っているので、

気持ちが向かないことには、「こうしてあげなきゃ」と考えることはやめたい。

 

兄弟にも、前のようにはいろいろ言えなくなってしまったので

(兄弟仲が悪くなったわけでも何でもなく、わたしが一方的に愚痴を言いづらいと感じるようになっただけ)

 

ひとりでうまくやり過ごすには、

こうやって自分の気持ちに無理をさせないことが大事なことかなと思い始めている。

 

罪悪感から自分を自由にしていくこと。

 

それが今の自分に一番大事なこと。